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相続の栞HOME > 【1.相続の基礎知識】 目次 > 11.借金(債務)は誰が相続する?
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1.相続の基礎知識
1- そもそも相続って何?
2- 相続の流れと期限
3- 誰が相続人か?
4- 法定相続分とは?
5- 離婚・再婚と相続人の関係
6- 連れ子は相続人?
7- 認知した子がいる場合
8- 認知の方法とは?
9- 養子が認知した子の代襲相続
10- 胎児は相続人になるの?
11- 借金は誰が相続する?
12- 相続財産の範囲とは?
13- 相続の効力が及ばないもの
14- 過払い金請求権は?
15- 故人が連帯保証人だったら?
16- 死亡退職金は相続財産か?
17- 生命保険金は相続財産か?
18- 相続分を譲渡できる?
19- 相続の単純承認とは?
20- 相続の限定承認とは?
21- 相続放棄とは?
22- 相続放棄の手続方法
23- 相続放棄したことの証明?
24- 相続放棄を撤回できる?
25- 熟慮期間は延長できる?
26- 相続できない人とは?
27- 推定相続人の排除とは?
28- 遺留分とは?
29- 遺留分の具体的割合は?
30- 遺留分を放棄する
31- 代襲相続人とは?
32- 相続人に未成年がいる場合
33- 認知症の方がいる場合
34- 成年後見の手続方法
35- 行方不明の方がいる場合
36- 不在者財産管理人の選任
37- 失踪宣告の手続方法
38- 遺産分割方法あれこれ
39- 遺産分割協議書とは?
40- 話し合いがうまくいかない時
41- 相続関係説明図とは?
42- 実印・割印・契印・捨印とは?
43- 相続人が誰もいない場合
44- 特別縁故者とは?
45- 寄与分とは?
46- 特別受益とは?
47- 一人が全て相続する場合
2.遺言の基礎知識
3.戸籍の基礎知識
4.相続手続の基礎知識
 4-1.預貯金等の名義変更
 4-2.年金・保険の手続
 4-3.不動産関係の手続
 4-4.税金関係の手続
 4-5.その他の手続
 4-6.相続手続の便利帳
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1-10 「胎児は相続人になるの?」 1-12 「相続財産の範囲とは?」
【1.相続の基礎知識】 -11.借金(債務)は誰が相続する?
民法896条[相続の一般的効力]では、『相続人は、相続開始の時から、被相続人の財産に属した一切の権利義務を継承する。但し、被相続人の一身に専属したものは、この限りではない。』と規定されています。

「一切の権利義務」には、現金や預貯金、不動産などと言ったプラスのものばかりではなく、借金などといった債務も当然含まれます。したがって「プラスの財産は引き継ぐが、借金は引き継がない」といったことはできません。

仮にマイナスの財産がプラスの財産を上回るような場合には、限定承認や相続放棄といった制度がありますので利用しましょう。


さて、通常プラスの財産については相続人の話し合い(遺産分割協議)によって、「誰が」「何を」「どれだけ」相続するかを決めることができます。

しかし、借金に関しては「遺産分割対象外」となりますので注意が必要です。

例えば故人に消費者金融から100万円の借り入れが残っていたとします。相続人が妻と子ども2人の計3人だった場合、その債務については妻が50万円、子どもがそれぞれ25万円ずつ引き継ぐことになるのです。

仮に相続人3人の話し合いによって妻が債務を全額相続すると決めたとしても、それには債権者の承諾が必要となります。

債権者の承諾を得ずに妻が全額引き継ぐという話し合いをしていた場合、債権者である消費者金融は子ども2人に対してそれぞれ25万円ずつの返済を求めることが可能であり、それを拒むことはできないので注意が必要です。

しかし、実際には故人が事業を営んでいた場合などで、事業の承継者が債務も引き継ぐというケースは多いでしょう。

その場合は事業の承継者が債務を全額引き継ぐということを銀行などの債権者に承諾してもらう必要があります。

債務でも「身元保証債務」(雇用の際の保証人)などは、個人の信頼関係に基づいたものと考えられるため相続されません。
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33- 認知症の方がいる場合 34- 成年後見の手続方法
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37- 失踪宣告の手続方法 38- 遺産分割方法あれこれ
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41- 相続関係説明図とは? 42- 実印・割印・契印・捨印とは?
43- 相続人が誰もいない場合 44- 特別縁故者とは?
45- 寄与分とは? 46- 特別受益とは?
47- 一人が全て相続する場合
2.遺言の基礎知識(目次)
3.戸籍の基礎知識(目次)
4.相続手続の基礎知識(目次)
1.預貯金等の名義変更 2.年金・健康保険関係の手続 3.不動産関係の手続
4.税金関係の手続 5.その他の手続 6.相続手続の便利帳
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1-10 「胎児は相続人になるの?」 1-12 「相続財産の範囲とは?」
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