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相続手続で必要となる戸籍を収集する際には、戸籍のある市町村役場で請求しなければなりません。地元や簡単に行くことのできる市町村等であれば、直接窓口に行って請求することができますが、遠方の場合には「郵送」によって請求することになるでしょう。
市町村役場の窓口には戸籍や住民票などの請求用紙が備え付けてありますが、郵送の場合には所定の用紙を使わずに請求します。一般的な場合、下記のような書式で請求すれば多くの自治体が対応してくれるでしょう。
※インターネットで市町村役場のホームページから申請書(請求書)をダウンロードすることが可能な場合もあります。 |
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■戸籍謄本等の申請書(請求書)記載例 |
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請求書と記載例をダウンロードする→ |
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EXCEL請求書をダウンロードする→ |
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■戸籍等を郵送請求する際のポイント |
上記の記載例の中でも説明していますが、法改正によって戸籍が改製されている場合、請求する市町村に複数の除籍や改製原戸籍が存在する可能性があります。事前に問い合わせをして確認できれば良いのですが、相続人であっても電話での問い合わせで詳細を教えてくれることはありません。
せっかく戸籍が郵送されてきても、また同じ市町村に改製前の戸籍を請求しなければならないといったケースも多いので、予め2〜3通分の定額小為替と切手を同封し、「御市(町村)にある、○○の全ての除籍(改製原戸籍)を返送して下さい」と記入しておくと良いでしょう。
できるだけ請求先の担当者にとって分かりやすくしてあげると、発行がスムーズになります。その戸籍を請求する根拠となった戸籍(手元にある直近の戸籍)をコピーして同封すると、相手にとっても変遷を理解しやすくなります。(これは、必須事項ではありません。)
また、明治時代等の古い戸籍を取得する場合、この時代の戸籍は一つの戸籍の中に非常に多くの方が記載されているためページ数が多く、予想以上に重くなってしまう場合がありますので切手も余分に同封しておくと良いでしょう。 |
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■郵便定額小為替とは |
郵送で戸籍や住民票などを請求する場合、手数料は全て「郵便定額小為替」を使用します。これは、郵便局で発行している「金券」で、50円、100円、150円、200円、250円、300円、350円、400円、450円、500円、750円、1000円の12種類のものが発行されています。必要な手数料に合わせ、組み合わせて使用します。
但し、定額小為替はどの金額についても1枚につき100円の発行手数料がかかります。(50円の小為替を購入しても、1000円の小為替を購入しても1枚100円です)ので、組み合わせる場合にはできるだけ少ない枚数で済むようにするのがポイントです。
戸籍等の請求で送付する際、「指定受取人欄」等には何も記入せずに送ります。
請求する際に小為替を多めに送り、「お釣り」として返送されてきた場合、次の請求に使用することもできますが、郵便局に持っていけば現金にすることもできます。但し、小為替には有効期限があるので注意しましょう。 |
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■戸籍等の交付手数料等 |
戸籍や住民票、その他各種証明書類の交付手数料は下記の通りです。市町村によって交付手数料が異なる書類を請求する場合には、事前に確認しましょう。
※尚、印鑑証明書は郵送で請求することはできませんのでご了承下さい。 |
◆全国一律料金のもの |
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◇戸籍謄本(全部事項証明書) |
450円 |
◇戸籍抄本(個人事項証明書) |
450円 |
◇除籍謄本・抄本 |
750円 |
◇改製原戸籍謄本・抄本 |
750円 |
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◆市町村によって料金が異なるもの |
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◇住民票 |
200円〜500円位 |
◇住民票の除票 |
◇戸籍の附票 |
◇印鑑証明書(※) |
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郵便料金は下記のようになっています。通常の戸籍であれば定形郵便の50グラム以内で収まるケースがほとんどですが、古い戸籍で枚数が多いものを複数返送される場合などで50グラムを超えてしまうと140円になってしまいますので注意しましょう。 |
◆定形郵便 |
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◇25グラム以内 |
80円 |
◇50グラム以内 |
90円 |
※50グラム以上は下記定型外郵便扱いとなります。 |
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◆定形外郵便 |
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◇50グラム以内 |
120円 |
◇100グラム以内 |
140円 |
◇150グラム以内 |
200円 |
◇250グラム以内 |
240円 |
以下省略 |
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※各種情報はできるかぎり最新の事項を掲載しておりますが、実際にお手続をされる際にはあらためて関係機関にご確認下さいますようお願い致します。また、こちらに記載の情報を基にお客様ご自身がお手続きされた際に生じたトラブル、損失等に関して弊社は一切関知致しませんのでご了承下さい。 |