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【3.戸籍の基礎知識】 -5.平成6年式戸籍の見方 |
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■平成6年式戸籍の特徴 |
平成6年に戸籍法が改正され、戸籍事務の電算化が始まりました。それまで手書きが主だった戸籍の処理をコンピュータ管理するようになったのです。これまでの縦書きだったものがA4版横書きとなり、現在私たちが利用する様式になりました。
電算化については経費と労力が必要となるため、自治体の財政難といった理由もあり電算化されていない自治体もあります。平成10年以降少しずつ電算化がする身、平成19年現在の電算化導入率は約80%となっています。
電算化された市町村の場合は「現行戸籍」=「平成6年式戸籍」となり、昭和23年式戸籍は「改製原戸籍」となりますが、電算化されていない市町村の場合は「現行戸籍」=「昭和23年式戸籍」です。
戸籍事項欄に「改製日」と「改製事由」が記載されるので、「いつ」「なぜ」この戸籍が作られたのかということが非常に分かりやすくなりました。また、この改製によって「戸籍謄本」⇒戸籍全部事項証明、「戸籍抄本」⇒戸籍個人事項証明、「除籍謄本」⇒除かれた戸籍の全部事項証明、「除籍抄本」⇒除かれた戸籍の個人事項証明と、それぞれ名称が変更されました。 |
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■平成6年式戸籍の見本 |
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これは山田太郎さんが筆頭者の戸籍です。この戸籍から読み取れることは下記のような事柄になります。
≪戸籍の始まりと終わりに関する事柄ついて≫
・平成20年2月23日に法改正によってこの戸籍が作られた。(改製された)
※つまり、この戸籍の始まりは平成20年2月23日となります。
※一つ前の戸籍に遡る際には岩見沢市役所で「平成改製原戸籍」を請求します。
・上記では日付不明ですが証明日(戸籍の取得日)の時点で現存する戸籍である。
※つまり、この戸籍が取得日現在の最新戸籍ということになります。
≪個人の事柄について≫
・山田太郎さんは昭和15年3月3日美唄市生まれで、父平吉、母幸子の長男である。
・太郎さんは昭和38年11月1日に山川花子さんと結婚した。
・太郎さんは結婚するまでは父平吉さんの戸籍(三笠市)に入っていた。
・花子さんは昭和15年5月5日三笠市生まれで、父昭夫、母良枝の三女である。
・花子さんは結婚まで父昭夫さんの戸籍(岩見沢市)に入っていた。
以上が、この戸籍から判明する事柄となります。子どもがいる場合であれば2枚目以降に記載されています。また赤字での注記の通り、死亡や離婚、婚姻等で戸籍から外れた場合には『除籍』と記載され、身分事項の欄にその原因等が記載されます。
この戸籍を基にして一つ前に遡る場合は、岩見沢市役所で上記と同じ本籍地と筆頭者の「平成改製原戸籍」を請求します。 |
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