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相続の栞HOME > 【3.戸籍の基礎知識】 目次 > 12.戸籍の読み取り方
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1.相続の基礎知識
2.遺言の基礎知識
3.戸籍の基礎知識
1- そもそも戸籍って何?
2- 戸籍の歴史
3- 戸籍に関わる用語集
4- 戸籍に関わる用語集(旧)
5- 平成6年式戸籍の見方
6- 昭和23年式戸籍の見方
7- 大正4年式戸籍の見方
8- 明治31年式戸籍の見方
9- 明治19年式戸籍の見方
10- 明治5年式戸籍(壬申戸籍)
11- 戸籍や住民票の種類
12- 戸籍の読み取り方
13- 郵送での請求方法
14- 夫の死後旧姓に戻る
15- 夫の親族と縁を切る
16- 古い戸籍の文字について
4.相続手続の基礎知識
 4-1.預貯金等の名義変更
 4-2.年金・保険の手続
 4-3.不動産関係の手続
 4-4.税金関係の手続
 4-5.その他の手続
 4-6.相続手続の便利帳
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3-11 「戸籍や住民票の種類」 3-13 「郵送での請求方法」
【3.戸籍の基礎知識】 -12.戸籍の読み取り方
■戸籍を正しく読むための3つのポイント
相続手続をする際に欠かすことのできない作業として、被相続人(故人)の出生から死亡までの連続した戸籍を取得するということがあります。法定相続人が誰であるかを公的に証明するために必ず必要な作業となりますが、戸籍を遡るためには法改正によって様式が変遷した様々な戸籍を読み取ることが必要です。ここでは、戸籍を読み取るためのポイントを解説致します。

戸籍を読み取る上でのポイントは下記の3点です。

@ 戸籍の『種類』を理解しましょう
戸籍には戸籍謄本(現在は全部事項証明書と言います)、除籍、改製原戸籍があります。また、必要な人のみを記載したものは謄本ではなく、抄本と言います。

A 1通の戸籍について『始まり』と『終わり』を理解しましょう
戸籍には必ず「いつ編製されたものか」「いつ閉鎖されたものか」という2点が書かれています。戸籍を連続させるためには、この始まりと終わりを読み取ることが大切です。

B 戸籍の『様式』を理解しましょう
法律が改正されるたびに戸籍の様式は大きく変更されてきました。様式によって記載内容が違いますので、それぞれの様式の特徴を理解することが大切です。
■戸籍の様式の変遷と特徴
@ 明治5年式戸籍(壬申戸籍)(明治5年2月 〜明治19年10月までに作成されたもの)
この様式は現在、保存期間経過により廃棄されているため除籍謄本などは交付されません。また、現存しているものに関しては法務局で封印され厳重に保管されています。

A 明治19年式戸籍(明治19年10月〜明治31年7月までに作成されたもの)
家の単位に戸主を中心としてその直系・傍系の親族を一つの親族として記載。出生・死亡・結婚・離婚・養子縁組を主に記載。また、失踪者の帰還、家督相続の変更、族称の改称、勘当等も記載されていました。

B 明治31年式戸籍(明治31年7月〜大正3年12月までに作成されたもの)
「戸主となりたる原因および年月日欄」が追加されました。家督相続の年月日が記載される欄が確定されたので、見方さえわかれば戸籍の始まりがわかりやすくなりました。ただし、家督相続の後に転籍されている場合は注意が必要です。

C 大正4年式戸籍(大正4年1月〜昭和22年12月までに作成されたもの)
「戸主となりたる原因および年月日欄」が廃止され、その内容が事項欄にかかれるようになりました。

D 昭和23年式戸籍(現行の戸籍)(昭和23年1月〜電算化までに作成されたもの)
旧民法から民法に変わり、家督相続制度(家の単位)から夫婦親子単位に変更されました。ここの改正が一番大きく、3世代を一つの戸籍で作成できなくなりました。『戸主欄』『前戸主欄』がなくなり、代わりに『筆頭者氏名欄』ができました。

E 平成6年式戸籍(直近の改製)(現在の電算化された戸籍)
それまでの紙戸籍を綴って戸籍簿として管理していたものを電算化(コンピューター導入)して管理してよいことになりました。戸籍の電算化が行われた市区町村では紙の戸籍簿の内容を電算化させ、縦書きから横書きに変更になりました。平成10年前後から電算化された市町村が増えましたが、予算の関係などにより、まだ電算化されていない市町村もあります。

尚、それぞれの様式の詳細や特徴については各説明ページをご参照ください。
■戸籍の始まりと終わりを読むポイント
戸籍謄本には必ず「始まり」と「終わり」があります。戸籍自体の始まりと終わりもありますし、個人で見た場合にはその戸籍で読み取ることのできる始まりと終わりは異なります。同じ戸籍を使用したとしても別々の方を見るときは期間の見方が異なります。こちらをきっちりと理解することで、つながりのある戸籍謄本を取得することができるようになります。

戸籍謄本の事項欄には、出生・婚姻等今までのその人の歴史が順に記載されています。ただし、「○年○月○日出生」と記載されていても、その謄本が出生からのものであるとは限りませんので注意しましょう。戸籍の始まりのキーワードを探すことによって、その戸籍謄本がいつからの分であるかを判断することができるようになります。

戸籍をつながりを持って読むためには、戸籍の始まりのキーワードが探せるかどうかにかかっています。戸籍の始まりのキーワードが探すことができれば、終わりを探すのは比較的簡単です。戸主(筆頭者)に関する事項欄と本人(被相続人)の事項欄を比較しながら(同一のときは一人)、最初の1行よりずっと目を通します。そして、出来事を確認しながら戸籍の始まりのキーワードを探します。1つ前(1つ最近)の戸籍謄本の終わりの日付と同じものを探すというやり方も有効です。

◆戸籍自体の始まりの主な要因(キーワード)(日付の記載があります)
  ・再製  ・改製により新戸籍編製  ・前戸主隠居により家督相続
  ・婚姻により編成  ・子の出生により編成  ・分家
  ・〇〇より転籍または〇〇から転籍  など
※転籍については『より』『から』という文字が非常に大事です。そしてそれより後ろに『より』転籍がないかどうかを確認しましょう。複数回あれば最後の日付です。

◆戸籍自体の終わりの主な要因(キーワード)(日付の記載があります)
  ・法改正による新戸籍改製  ・転籍  ・戸籍に誰もいなくなり除籍に移される  など

◆個人による始まりの主な要因(キーワード)(日付の記載があります)
  ・出生   ・婚姻   ・養子縁組   ・転籍   ・分籍  など
※転籍が複数回ある場合には最後の日付けです。

◆個人による終わりの主な要因(キーワード)(日付の記載があります)
  ・死亡   ・離婚   ・離縁   ・転籍   ・分家   ・分籍  など

尚、具体的な戸籍の見方については各様式の解説ページをご参照ください。
※各種情報はできるかぎり最新の事項を掲載しておりますが、実際にお手続をされる際にはあらためて関係機関にご確認下さいますようお願い致します。また、こちらに記載の情報を基にお客様ご自身がお手続きされた際に生じたトラブル、損失等に関して弊社は一切関知致しませんのでご了承下さい。
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3- 戸籍に関わる用語集 4- 戸籍に関わる用語集(旧規定)
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